人の優劣は遺伝子か - ガタカ - [映●●●○○]
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人生は遺伝子の優劣で決まると言っても過言ではなくなった未来。
宇宙飛行士を夢見るビンセントは、
障害を負った"適正者"、ユージーンの協力を得てDNAの欠陥を偽装し、
ロケットを打上げる会社"ガタカ"へと入り込む。
ある日発生した上官の殺害事件に巻き込まれ、
容疑者となってしまったビンセントは警察から執拗な取調べを受ける事に。
彼は秘密を貫き、宇宙へ飛び立つことが出来るのだろうか?
■監督 アンドリュー・ニコル
■脚本 アンドリュー・ニコル
■音楽 マイケル・ナイマン
■出演 イーサン・ホーク/ユマ・サーマン/ジュード・ロウ
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近未来における履歴書のスタンダード、"遺伝子"。
それは改ざんどころか
自ら記すことさえ叶わない究極の指標です。
遺伝的な欠陥を持ちながらそれを偽装しガタカに勤めるビンセントと
その周囲の人々を描いたこの物語は、あらすじに似合わずシリアスな内面を持っています。
社会が人々に貼ったレッテル"適正者"と"不適正者"。
そう呼ばれる当人達は果たして相応しい末路を辿るのか?
それがこの映画の見所です。
分類はSFサスペンスの様ですが、
やれ誰が犯人だとか、その為に張り巡らされた伏線を楽しむ感じの映画ではありませんし、
終盤グッと盛り上がる風でもないです。
時間の空いた時にさらっと、そんな観かたをお薦めします。
ガタカ