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ルールは2つ - 葉桜の季節に君を想うということ - [本●●●●●]

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1) 








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欲望のまま毎日を謳歌する男、成瀬将虎。

自称“何でもやってやろう屋”の彼はある日、
友人の想い人から販売会社「蓬莱倶楽部」の調査依頼を引き受ける。

また、頃合を同じくして電車への投身自殺を試みた女、麻宮さくらは将虎に命を救われる。

ミステリアスな彼女への想いを募らせながら調査を進める将虎に
事件の真相が見せるものとは?

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1ページ目から奔放ぶりを遺憾なく発揮する主人公に、

"え、こんな話なの?"

と少々面食らってしまう本書は
その結構なページ数とは裏腹に軽やかな文体が読者を先へ先へと引き込む快作です。

魅力ある主人公に謎のある事件とヒロイン。

ハードボイルドに恋愛ドラマのようなエッセンスを持つ本作ですが、
それはあくまで本筋を飾る諸所の魅力であって、
2003年「このミステリーがすごい!」大賞にも選ばれる肝はやはりミステリなのです。

誰もが騙されるドン引きのラストは読み返し必死。

そんな本書を楽しむルールは2つ。

・ウェブでこの本のタイトルを検索しないこと
・この本を読んでいると誰にも喋らないこと

つまり、ネタバレ厳禁です。

結末まではどうぞその衝動を抑えられますように。

 


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