推理×3 - どちらかが彼女を殺した - [本●●●●●]
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妹が偽装殺害された。
第一発見者となった和泉康正は
犯人に直接手を下すべく独自の現場検証を行い、捜査班が真相へ行き着かない様いくつかの証拠を隠蔽する。
捜査線上に浮かんだ容疑者は二人。
妹の親友と元恋人。
そう、どちらかが彼女を殺した。
一方、捜査班の加賀は現場に隠蔽の痕跡を発見。
第一発見者の和泉を追い始める。
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この小説では犯人を追う和泉と、
その和泉を追う加賀、2つの推理が展開されます。
主人公は追う側でありながら
追われる側でもあるというオイシイ役回りです。
タイトル通り、作中には二人の容疑者が登場しますが、
"どちらが犯人か?"
は最後のページが終わっても明確に記載されていません。
作者が物語にプロットを配置しており、
読者自身が犯人を推理出来るようになっています。
犯人を知るためにはあなたの推理が必要なのです。
巻末には親切な解説が付いているので
自分の手腕が如何程だったか確認出来ます。
まぁ、回りくどい説明はこのくらいにして
つまるところ面白いですよ。