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人の優劣は遺伝子か - ガタカ - [映●●●○○]

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人生は遺伝子の優劣で決まると言っても過言ではなくなった未来。

宇宙飛行士を夢見るビンセントは、
障害を負った"適正者"、ユージーンの協力を得てDNAの欠陥を偽装し、
ロケットを打上げる会社"ガタカ"へと入り込む。

ある日発生した上官の殺害事件に巻き込まれ、
容疑者となってしまったビンセントは警察から執拗な取調べを受ける事に。

彼は秘密を貫き、宇宙へ飛び立つことが出来るのだろうか?

■監督 アンドリュー・ニコル
■脚本 アンドリュー・ニコル
■音楽 マイケル・ナイマン
■出演 イーサン・ホーク/ユマ・サーマン/ジュード・ロウ

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近未来における履歴書のスタンダード、"遺伝子"。

それは改ざんどころか
自ら記すことさえ叶わない究極の指標です。

遺伝的な欠陥を持ちながらそれを偽装しガタカに勤めるビンセントと
その周囲の人々を描いたこの物語は、あらすじに似合わずシリアスな内面を持っています。

社会が人々に貼ったレッテル"適正者"と"不適正者"。

そう呼ばれる当人達は果たして相応しい末路を辿るのか?

それがこの映画の見所です。

分類はSFサスペンスの様ですが、
やれ誰が犯人だとか、その為に張り巡らされた伏線を楽しむ感じの映画ではありませんし、
終盤グッと盛り上がる風でもないです。

時間の空いた時にさらっと、そんな観かたをお薦めします。

ガタカ


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少しずつがちょうど良い - コーヒー&シガレッツ - [映●●○○○]

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コーヒーと煙草ある会話をテーマにした11の短編集。

■監督 ジム・ジャームッシュ
■脚本 ジム・ジャームッシュ
■出演 スティーヴン・ライト/イギー・ポップ/ケイト・ブランシェット/ビル・マーレイ/etc
 
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手に汗握るようなものを期待する方には辛い映画です。

11に渡る各編の内容はとりとめの無いもので、心を揺さぶられるような起承転結はありません。

会話や演技の妙を楽しむのが良く、
観るなら1日1~2編ぐらいがちょうど良いです。

ココ!とおすすめ出来るような編はあまりないのですが、
強いてあげればケイト・ブランシェットの1人2役。

全然同じ人に見えませんでした。

凄い。

コーヒー&シガレッツ【廉価2500円版】


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エンディングでその意味を知る - ステイ - [映●●●●○]

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謎に満ちた青年ヘンリー。

彼はその日、雹(ひょう)が降る事を言い当て、
生きている両親を殺したと言い、
周りに人が居なくても声が聞こえると言う。

精神科医のサムは"自殺願望のある患者"として彼を担当することになるが――。

彼との接触により歪んで行く現実に翻弄されるサム。

この世界に真実はあるのか?

■監督 マーク・フォースター
■脚本 デヴィッド・ベニオフ
■音楽 アッシュ&スペンサー/トム・スコット
■出演 ユアン・マクレガー/ナオミ・ワッツ/ライアン・ゴズリング

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斬新な映像編集と静かに進んでゆく物語。

不可解な行動、発言、現象。

繰り返し触れなければ良さを理解出来ない。

そういう難解な映画をご所望の方にはコレがお勧めです。

冒頭より意味不明に近いその物語は全てエンディングの為に用意されています。

"何の物語なのか?"

それに気付いた時、この映画の見方はまるで変わってしまうのです。

1回目はエンディングが切ない。
2回目は全てが切ない。

観終わったあと、段々と身体に染みる不思議な映画です。

ステイ (ベストヒット・セレクション)


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推理×3 - どちらかが彼女を殺した - [本●●●●●]

どちらかが彼女を殺した (講談社文庫) 







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妹が偽装殺害された。

第一発見者となった和泉康正は
犯人に直接手を下すべく独自の現場検証を行い、捜査班が真相へ行き着かない様いくつかの証拠を隠蔽する。

捜査線上に浮かんだ容疑者は二人。

妹の親友と元恋人。

そう、どちらかが彼女を殺した。

一方、捜査班の加賀は現場に隠蔽の痕跡を発見。
第一発見者の和泉を追い始める。

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この小説では犯人を追う和泉と、
その和泉を追う加賀、2つの推理が展開されます。

主人公は追う側でありながら
追われる側でもあるというオイシイ役回りです。

タイトル通り、作中には二人の容疑者が登場しますが、

"どちらが犯人か?"

は最後のページが終わっても明確に記載されていません。

作者が物語にプロットを配置しており、
読者自身が犯人を推理出来るようになっています。

犯人を知るためにはあなたの推理が必要なのです。

巻末には親切な解説が付いているので
自分の手腕が如何程だったか確認出来ます。

まぁ、回りくどい説明はこのくらいにして
つまるところ面白いですよ。
 


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消えてゆく自分 - 変身 - [本●●●●○]

変身 







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不慮の事故に遭遇し
世界初の試み、"脳移植"を受けた主人公。

手術の成功を喜ぶ執刀医をよそに
彼は自分が以前の自分でないことに気づき始める。

変わる世界、価値観。

愛せない恋人。

今までにないこの感情は誰の物なのか?

執刀医に不審を感じた主人公は手術の真相解明に走る。

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脳移植によって徐々にその人格を変貌させて行く青年とその恋人の物語。

心優しく、穏やかな主人公が"僕"から"俺"へと変貌していきます。

美しいと思えたものに価値を見出せなくなってしまったとき、
昨日まで愛していた人を愛せなくなったとき、
でも確かにその人を愛していたと知っているとき。

主人公は何を思い、どう行動するのでしょうか?

ミステリーらしく綺麗な伏線が張られ、
加えてラスト1ページが感動さえも呼ぶ秀作です。


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このブログについて。 [about]

このブログは管理人Steavenが映画や本についてその感想をグダグダと語るのが趣旨です。

分類は下記の通り

●●●●● ・・・ 絶対に観たほうが良いΣ ゚ ゚(∀ )
●●●●○ ・・・ お勧めΣ(・∀・ )
●●●○○ ・・・ 時間つぶしに(・・ )
●●○○○ ・・・ ちょっとツライ(・・;)
●○○○○ ・・・ ツライ(-д-;)
○○○○○ ・・・ 金返せ( ゚Д゚)ゴルァ!!


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オタクが繰り広げる密室推理劇 - キサラギ - [映●●●●○]

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自殺したアイドル「如月ミキ」の一周忌に集った5人のファン。

楽しい集いとなるはずだった会の最中、ある男は口を開く。

「あの子は本当に自殺だったのか?」

次々と発覚する事実。

5人は真相にたどり着けるのか?

■監督 佐藤祐市
■脚本 古沢良太
■音楽 佐藤直紀
■出演 小栗旬/ユースケ・サンタマリア/小出恵介/塚地武雅/香川照之/酒井香奈子  

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内容は部屋でひたすら推理!

推理小説好きでも無い限り、これだけで倦厭しそうですが
配役の5人がその強烈なキャラクタを駆使して映画を軽快に進めます。

激しく展開する推理を混乱させる事なく観客に伝える脚本は見事、の一言。

絶妙なタイミングで発覚するコミカルな事実の連続と
冒頭の展開からはまるで想像できないヒューマンなクライマックス。

これは推理好きも、コメディ好きも、ヒューマン好きも楽しめる、
どれも好きな人は1度で3つ分楽しめるオイシイ作品です。

エンドロールは2回あるので、
早まって席を立たないほうが良いと思いますよ。ええ。

キサラギ スタンダード・エディション


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